就労支援の業界では、「就労移行率」であったり「定着率」などという言葉をよく耳にします。

「就労移行率」は1年の間でどれくらいの受け入れ人数に対して、何人の人が就職したかを表す数値です。また、「定着率」は就職した人がどれくらいの間仕事を続けているのかを表した数字です。それぞれ算定の仕方は、統一的なものが存在せず、オリジナルなものが掲載されることが多いです。

一般論として、何らかの精神障害を持ちで支援機関を利用していない方の一年以内の離職率は50%と言われています。離職事由の詳細についてはあまり検証されていないようですが、一因として疾患や障害像が捉えづらく分かりづらいため、合理的配慮が難しいことがあげられるのではないかと思います。

私たちプラクトのスタッフが就労支援を始めようと考えた一つのきっかけとしては、医療機関の中で仕事をして来た中で、就職はしたものの何らかの病状や障害の影響から離職をせざるを得なかった方達と出会って来た経緯があります。

精神的な病気や障害は置かれる環境により変化していきます。仕事を始めること、通勤で満員電車に乗ること、家族とケンカしたこと、困った時に相談できる同僚を得たこと、一人暮らしをし始めたこと、その一つ一つのちょっとした変化にも影響を受けることがあります。この辺りは、障害があるなしあまり関係がないことも多いかもしれません。それでも、仕事生活を送ることが難しいほど大変なことが起き、続けたかった仕事を離れてしまうのはとても悲しいことだなと思います。

プラクトを始めた時にスタッフで掲げた一つのミッションがあります。それは「病状悪化や障害を事由とした離職を防ぐこと」です。

定着支援にあたっては、一人一人の置かれている環境の変化やその方が持つ特性に応じた合理的支援を大切にし関わっていきたいと考えています。