在宅支援の有機性

新型コロナウイルス の感染拡大に伴い、プラクトでは4月8日より在宅支援に切り替えを行いました。

就労移行支援事業所の多くは、人がたくさん集まる場になりやすいです。

プラクトはもともと個別型の支援(塾で言ったら個別指導塾とでも言うんでしょうか)を行っているので、他の事業所のように一度に30人近い人が集まることはないのです。ただ、面談となると、利用される方とスタッフ2名が一緒にお話をすることが多いので、面談スペースには3名の人が居合わせます。

また、普段からグループプログラムも行なってはいたのですが、少人数をうたってはいても、例えば利用される方が5名前後とスタッフが3名で集まると、合わせて8名が集まり場を作ることとなり、マスクをつけたり、こまめな換気や手洗いうがいを励行したとしても、明らかにクラスターの温床です。

感染が拡大し始めた頃から、在宅で支援をするために、利用されている方たちの通信環境を把握したり、オンライン面談やプログラムの導入のためのアプリケーションの選定をしたり、スタッフがリモートワークに切り替わることを想定し、ミーティングの仕方や情報の共有の仕方などを一つ一つ検討し実施してきた2ヶ月だったかと思います。

行動が取りづらく、また在宅でそれぞれが孤立しやすいこの時期だからこそ、オンラインで顔を合わせたときはお互いホッとするような安心を感じたことはとても印象的でした。
やっていると更に欲も出てきて、「もっと有機的なことができないだろうか」などとデジタルなオンライン支援にあらぬことを考え始めた結果、普段行なっていた構成課題などのワークショップをオンライン上で行うなどもしてみました。

段取りは簡単で、事前に参加を希望される方を募り、構成課題に必要な材料を郵送し、当日は自宅にある道具を使いながら「ああでもないこうでもない」と、画面越しに作業をみんなで行うのは意外と面白く、集まって話をしたり講座を受けたりすることとはまた違う温かみとアセスメントの形があったかと思います。

次回は5月20日(水)の午前に行います。テーマは「くみひもを使った構成課題」です。
ちなみに、くみひも用の円盤も手作り。

くみひもの材料と道具