「IPS」は Individual Placement and Supportの頭文字をとった略語です。
1990年代にアメリカで生まれた、主に精神障がいを持つ方たちのための就労支援モデルで、日本では「個別型就労支援モデル」と言われています。
IPSモデルを使った就労支援は、一般的な就労支援の事業所で行われている訓練型の支援モデルとは対照的な部分が多いです。
例えば…
- 病気の症状や障害などの重さを就労継続のしづらさとはとらえない。
- 就職の希望があれば、迅速に就職活動の支援を開始する。
- 必要なトレーニングは職業生活を通して積んでいく。
- 同じ病気・障害でも持っている強みや困り方は違うため、一人一人にあった仕事の開拓発掘を行っていく。
- 精神障がいは環境や状況により変化していくため、変化を前向きに支えられるように、トレーニングを積んだ医療保健の専門的チームが支援にあたる。
- 就職後の定着支援に期限をもたない。
などがあげられます。