「アセスメント」に思うこと
障害を持つ方の就労支援において、アセスメントはとても重要な役割を果たします。本人の特性や強み、必要な配慮を明確にすることで、適切な職場環境を整えたり、円滑な支援につなげたりすることができます。
しかし、アセスメントの内容は 見る人によって受け止め方が異なる という点に注意が必要です。例えば、数値や診断結果だけが切り取られたり、本人の意図とは異なる解釈をされたりすると、誤解や偏見につながる可能性があります。
適切な開示のために
•本人が納得した形で伝える
アセスメントの情報は、本人が理解し、開示範囲を選べるようにすることが重要です。
•一部の数値だけを切り取らない
WAIS-Rなどの検査結果を一部だけ抜粋すると、誤った印象を与えることがあります。背景や補足情報を適切に伝えることが大切です。
•相手の理解度を考慮する
企業や支援者の知識や経験に応じて、必要な情報を分かりやすく伝える工夫が求められます。
アセスメントは、本人がより良い働き方を見つけるためのツールであり、決して「評価」や「選別」、するためのものではないです。アセスメントを一人歩きさせないためにも、開示の仕方には工夫や慎重さが大切だと考えています。